ハローワールド

医療福祉エンターテイメントを推進「Ubdobe 」 岡勇樹さんインタビュー vol.1

2015.6.10

その他

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ーこの仕事を始めたきっかけや今までの経緯を教えてください

「そもそもは、大学生のころ「ウブドベ共和国」という集団を作って路上で民族楽器を演奏したり、河原に音楽機材を持って行って、自分たちで野外フェスをしたりして遊んでいたんですよ。
DJバーのバイトをしながら毎日そんな感じで過ごしてる中、19歳のころに突然母親がガンになり、その後亡くなりました。
その時に、全然親孝行できなかったなという後悔がずっと頭の中にあって。
そして、就職3年目のときに祖父(母方)が認知症になりまして、母の時に何もできなかったという想いから、“何かしらで関わりたい”という気持ちもあり、それがキッカケで会社をやめて音楽療法の専門学校に入りました。」

—すごい決断力ですね。その後はどういったご活動だったんですか?

「専門学校に通いながらいろんな介護施設や福祉施設、障がい者施設などを研修で回りました。そこで高齢者だけじゃなく、いろんな子供たちに出会い、どっぷり福祉にハマっていったというか。
その当時、認知症だった祖父のお見舞いに行ったときにした経験なんですが、認知症の改善に少しでも影響があればと、色んな音楽をおじいちゃんに聞かせてたんですね。
どんな曲をかけても反応がなかったのに、思い出の曲「花のサンフランシスコ」を聞かせたら、おじいちゃんの意識がもどりました。はっきりと目があって僕のこともわかってて。2分くらいだったんですけど。
その時の経験は強烈に今でも心の中に残っています。
その後学校に通いながら子供たちを集めて、音楽イベントなどをするようになりました。」

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ー在学中からイベントをする等の活動をされていたとの事ですが、具体的には?

沢山の施設を見て、障がいのある子や病気の子たちと実際にふれあってみて感じたことは、日本だとまだまだ福祉に対して敷居が高いというか、実際にその状況にならないと見知りする機会も少ないなと感じました。
そこで強く思ったのが「沢山の人にこの状況を知ってもらいたい」という事です。

まず2008年の11月に地域の子供たちと障害児施設のこどもたちを集めて「Kodomo MUsic & Art Festival’08」というこども、音楽、アートのイベントをやりました。
なんと、初めてのイベントをする当日の朝に祖父が亡くなくなるというタイミングで、てんやわんやでしたが何とかやり遂げました。
その後2009年に開催した「Kodomo MUsic & Art Festival’09」では、全国の障害児施設を招待して代々木公園の野外ステージでイベントをしたんですが、その時は2000人くらい集まってこれはいけるぞと。
改めてNPO法人にしたのは2010年ごろですね。法人にしてからは、イベントを受託したり提案したりして、2013年頃から徐々にメディアにも注目していただいて露出する機会が増えていった感じです。」

ー始めたころと今では何かかわった事はありますか?

「そうですねえ。始めたころは一人でやっててなかなか大変でしたけど、今は同じ思いを持って一緒に動いてくれる仲間がどんどん増えて、とても嬉しいです。当たり前に目の前にある福祉に興味を持ってくれる人も増えて、ありがたいという気持ちもありつつ、まだまだやんなきゃいけない事沢山あるなとも思ってます。」

ー企業理念やビジョンを教えてください

「音楽×アート×医療福祉を通じてあらゆる人々の積極的社会参加を推進」です。
エンターテイメントの力で、医療福祉業界の課題を解決していきたいと思っています。

ーずばり、岡さんご自身にとって「福祉」とは?

「福祉というのは概念なんですよね。その概念を実行する仕事が福祉職。
概念なので、本来は自然なことで形はないけど「自然な気づき」が福祉かな」


ー今後の目標

「最終的には日本各地と世界各地にUbdobeの支部を作って、常につながっている状態にしていきたいですね。毎日みんながどっかでエンターテイメントを感じ、繋がっている状態というのが理想です。全国、全世界のUbdobeで、毎日どこかでイベントをやっていて、そこに僕が行って毎日エンターテイメントしてる。それが僕の仕事だったら最高かな(笑)」

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「色んなことに、これからも挑戦し続けていきたい」と話している岡さんを見ていると、本当に「福祉」ってすぐそこにあって、日々気づきの中で生まれる小さいものの集合体なんだと感じずにはいられませんでした。
気さくな人柄で“人を惹きつける何か“をお持ちの岡さん。ご自身の経験から語られるそのまっすぐな姿勢に、「福祉のあたらしい形」が垣間見えた気がします。

佐久間良美

佐久間良美

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