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2015.6.26

「できない」原因が発達障害のせいだと大人になって気づく理由とは

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発達障害には、「もう少し努力や工夫をすれば何とかなるのでは?」と思えるような症状も多くあります。忘れ物を頻発してしまったり、仕事や家事の段取りが悪かったりということは、誰でも経験がありますよね。

たとえば人と会う約束を忘れてしまったら、次回は手帳に書き留めて忘れないようにするなど、何らかの対策をとると思います。しかし、そのような対策をとっても、どうしてもうまくいかないのが、発達障害の特性なのです。

自分では十分に反省しているのに解決できず、生きづらさを感じて外来を訪れた結果、発達障害と判明する場合もあります。最近では、発達障害について書かれた本やネットの記事を読んで、「自分は発達障害ではないか?」と思い、外来を訪れる大人も多いそうです。

発達障害は、先天性の障害なので、その症状は子ども時代から見え隠れしているはずです。しかし、子どもの頃や学生時代は、健康的で勉強ができれば、多少個性的でも、問題児としての扱いは受けませんよね。また、友だちや家族など小さなコミュニティの中でなら、うまく人間関係をこなしていける人もいます。このように、学生時代につまずくことが少なかった場合、大人になるまで発達障害に気づかないまま過ごしてしまうことも多いのです。

また、発達障害の人は、子どもの頃から「できない状態」が当たり前になっているため、障害に気づかないこともあります。たとえば、子どもの頃からデスクの上を片付けられない人は、「整理できない」のが常態なので、改めて相談に行こうとは思いませんよね。

ところが、社会に出ると状況が一変します。会社や組織に属すると、人間関係が複雑になり、さまざまな人とやりとりをしなければなりません。場の空気を読み、時には人に合わせることも必要になります。大人になって見つかる発達障害は、このような社会性を求められる場面で、初めて浮上するのです。

何度も同じ失敗を繰り返し、「どうして分からないの?」「何度やれば気が済むんだ」と厳しい叱責を受けて自信を失うことで、抑うつやパニック症状などの二次障害が現れることもあります。二次障害は、発達障害が本人自身または周囲の人に正しく理解されず、精神面あるいは行動面での症状が二次的に生じてくることをいいます。代表的なものは、いじめや不登校、ひきこもり、うつ、不安障害、アルコールや薬物の依存症などです。

大人になって発達障害だとわかる人の場合、疎外感や劣等感と、社会に適合しなければという焦りがないまぜになり、長く苦しむ人も少なくありません。まずは、根本的な原因である発達障害を理解し、生活の改善を目指すことが大切です。そうすることで、精神面・行動面の症状が良くなることもあるのです。

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