ハローワールド

もしあなたの家族がある日突然離れたら?現在における介護の実態(後編)

2016.2.6

その他

前回は普段の生活が出来ていた方が足を骨折するなどして入院した場合、患者さんの家族の要望と応えられないリハビリ担当の葛藤について書きました。
今回は、実際にどのような患者さんやガ族の方がいるのか、いくつか例を挙げてご紹介しましょう。

【50代脳梗塞(右脳)のAさんの場合】


Aさんは脳梗塞(右脳)を起こし入院しました。言語障害が多少あるものの受け答えもしっかり出来るようになりました。ですが、Aさんは発達障害の疑いがあり生活保護を受給中でした。背景や生活背景を調査すると、Aさんはかなり生活が荒んでいたようで、素行に問題があることがわかりました。
本人の希望は家に帰ることでした。ですがわずかな身寄りである家族や親戚は、そんなAさんの面倒を見ることを拒否しました。家族の希望はグループホームに入れる事で、結果Aさんは精神、知的障がいのグループホームに入所しました。
この背景にはAさんのこれからやればまだ出来るという可能性を本人のみならず家族が失わせてしまった事にも繋がりました。病院側は就労支援に近いリハビリセンターを勧めたものの、Aさんにやる気がなく結果、家族の希望通りになった事になりました。

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【70代注意力低下による転倒骨折のBさんの場合】


70代の男性Bさんは、注意力低下による転倒骨折により入院しました。水頭症の既往歴があり完治には至りませんが、病院側の提案を妻である奥さんは受け入れてくれたようです。奥さんはとても献身的で、それはいいのですが、ネットからとにかく色んな情報を鵜呑みにして、薬や作業療法をそれを医師やリハビリの方にお願いするそうです。ですが、実際には役に立たないことが多いのです。ネットやテレビでやっていることを通じて完治するという事が常にあるなら、リハビリ担当者などは社会で必要とされなくなるとも言えるのです。
また、冬に毛布や股引を病院に持ち込んだりしてきた事もあったそうです。実を言うとそれは、病院内での事故に繋がります。毛布が滑り落ちて転倒したり、排泄介助の際に股引が邪魔になったりと、気配りをする事が仇となってしまうのです。このような事は現場からすると避けて欲しいと言います。

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【90代脊柱管狭窄症要介護3のCさんの場合】
90代脊柱管狭窄症の介護3の歳相応のCさんの場合は、圧迫骨折で入院しました。
そのご家族は病院内の介護もよく観察していて、リハビリの状態にも理解があると言います。また患者さん本人や病院側に対してじっくりと相談しコミュニケーションを深めて来た結果、現在は本人に合った施設を探しているそうです。

【介助者として家族がすべき事は?】


病院側としてはやはり在宅復帰率を一定以上に保たないとというノルマのようなものが存在します。ですが、現場においても本人にとって生活の質(QOL)を考えた上で、安心に安全に、楽しめるものにして欲しいという病院としての希望も同様にあります。
また、家族(介助者)に求められるものとしては、介助をすることにおいて自分の時間が取れないことになる事をまず頭に置いてほしいという事です。
そして大事な事として、介助の現場を実際に見て作業療法の指導の元に体験をするのが大事な事として挙げられます。介助指導を受けていないうちに、車いすへの移動などは絶対に行ってはならないそうです。まず介助指導を介助者が理解し実践することが重要です。
それは介助者と患者さんの共倒れの事故に繋がる事が危険視される事が挙げられます。
また、病院の指導以外にネットなどでむやみに情報を拾って、医療の知識がないのも問題でもあるようです。ネットだけの情報を鵜呑みにせず、必ず病院側と相談する事が求められます。
そのためには、実際に介護の現場を見る事が大切なことと言えるでしょう。

ハローワールド編集部

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