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連合調べ  理想の社会とは?  「長時間労働で高収入」より 「ワーク・ライフ・バランス」 ~日本の社会と労働組合に関する調査2017~

2017.9.7

その他

日本労働組合総連合会は、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、働く者、生活者の立場から政策・制度について提言を行っています。今回は、働く人が持つ生活意識や社会の理想像を把握するため、今年4月21日~4月26日の6日間、「日本の社会と労働組合に関する調査」を、インターネットリサーチにより実施し、全国の15歳~64歳の働く人(自営業・フリーランス、役員・経営者を除く)1,036名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)

[調査結果]
≪現在の生活満足度と将来に対する不安≫
◆現在の生活満足度 「満足」54% 「不満」46%、満足度が最も低い世代は40代
◆将来に不安を「感じる」約8割、現在の生活満足度が低い層ほど不安を感じる傾向が顕著

まず、全回答者(1,036名)に、現在の生活に満足しているかどうかを聞いたところ、「とても満足」が8.9%、「やや満足」が45.2%で、合計した『満足(計)』は54.1%、「やや不満」が30.6%、「とても不満」が15.3%で、合計した『不満(計)』は45.9%になりました。現在の生活に対して“不満”という人は4割半と少なくないようです。
男女別に『満足(計)』をみると、男性では50.8%、女性では57.0%となり、女性のほうが現在の生活に満足している人が多いようです。また、世代別に『満足(計)』をみると、10代58.0%、20代56.4%、30代52.8%、40代49.0%と40代までは世代が上がるにつれ低くなる傾向がみられましたが、50代53.0%、60代60.6%と、一転して50代以上では世代が上がるにつれ高くなる傾向となりました。

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次に、将来に不安を感じることがあるかどうかを聞いたところ、「非常に感じる」が38.2%、「やや感じる」が38.8%で、合計した『感じる(計)』は77.0%になりました。将来に不安を感じることがある人が大多数のようです。
男女別にみると、『感じる(計)』は、男性73.6%、女性80.1%となり、女性のほうが将来に不安を感じていることがわかりました。また、現在の生活満足度別にみると、満足度が下がるにつれ不安を感じる人の割合が高くなる傾向が顕著にあらわれました。

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◆将来の不安はどこから?
「老後の生活」が最多、10代・20代の半数以上は「仕事の有無」と回答
◆将来の日本に関する予想
「3年後、日本は今より良くなっていない」4人に3人が悲観的

将来についての不安は、どこから来ているのでしょうか。
将来に不安を感じることがあると答えた人(798名)に、自身を不安にさせているものを聞いたところ、「老後の生活」が最も多く64.2%、次いで、「預貯金など資産の状況」が56.0%、「家計のやりくり」が52.4%、「自身の健康状態」が46.0%、「税金や社会保険料の負担」が43.7%、「仕事の有無」が41.5%と続きました。老後の生活や、家計の状況、雇用が不安の源泉になっている人が多いようです。
世代別にみると、「老後の生活」は世代が上がるにつれ高くなり、60代では82.0%と8割を超えました。他方、「仕事の有無」は若い世代ほど高く、10代では58.8%、20代では52.8%と20代以下の若者では半数以上となりました。

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回答者の多くが自身の将来に不安を感じていますが、将来の日本に対する認識はどうでしょうか。
全回答者(1,036名)に、将来の日本(1年後、3年後、5年後、10年後、30年後)について聞いたところ、いずれにおいても、『良くなっている(計)』(「非常に良くなっている」と「ある程度良くなっている」の合計)は2割台にとどまり、7割以上が悲観的な見方であることがわかりました。特に、「全く良くなっていない」と回答した人の割合は、予想が3年後、5年後、10年後、30年後と未来になるほど高まっています。

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≪理想とする社会のイメージ≫
◆理想の社会とは?
「長時間労働で高収入」より「ワーク・ライフ・バランス」、「活発に転職」より「定年まで同じ会社」が理想
成長よりも格差が小さいことを重視する人や低負担・低福祉より高負担・高福祉を志向する人が多い傾向
8割強が「ハイリスク・ハイリターンな社会」より「ローリスク・ローリターンな社会」を理想の社会として選択

それでは、理想の社会について、どのようなイメージが持たれているのでしょうか。
全回答者(1,036名)に、相対する社会のイメージを提示し、どちらが理想に近いか聞いたところ、労働環境に関しては、「収入はほどほどでも、仕事と生活が両立できる社会」(82.5%)や「定年まで同じ会社で働ける社会」(65.7%)、「労働者や消費者などの意見が尊重される社会」(81.8%)を理想とする回答が多くなりました。ワーク・ライフ・バランス重視、安定した雇用を志向する人が多いようです。

また、成長と格差、社会保障については、「緩やかな成長でも格差の小さい社会」(75.9%)や「税金などの負担は大きいが、社会保障が充実した社会」(64.5%)、「ローリスク・ローリターンな社会」(81.8%)が理想とする社会のイメージに近いと回答した人が多くなっています。

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◆日本の安定的な成長・発展のために重要なこと
1位「安定した雇用」2位「労働環境の改善」
「安定した雇用」「医療・介護制度の充実」や「子育て・教育支援」が重要 女性に顕著

次に、全回答者(1,036名)に、日本が安定的に成長や発展をしていくために重要だと思うことを聞いたところ、「安定した雇用」が最も多く69.5%、次いで、「労働環境の改善」が52.3%、「医療や介護制度の充実」が41.3%、「子育てや教育に対する支援」が38.3%、「失敗してもやり直しがきく環境」が35.8%で続きました。日本の成長・発展のベースは安心して働ける環境と社会保障の充実だと考えている人が多いようです。
男女別にみると、「安定した雇用」(男性61.6%、女性76.6%)のほか、「医療や介護制度の充実」(男性33.1%、女性48.6%)や「子育てや教育に対する支援」(男性29.7%、女性46.1%)で、女性のほうが重要だと考える傾向が目立っています。
世代別にみると、「医療や介護制度の充実」は世代が上がるにつれ高くなり、50代で52.9%、60代では59.0%と50代以上の世代では半数以上の人が日本の成長・発展のために重要なこととして挙げました。

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HWライター

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