HELLO NEWS

社会をもっと幸せにするために、
知っておきたいニュースを厳選。

2018.6.8

【ニュースが取り上げない意外な盲点】障害者の就職、「過去最高」で変わる仕事の選び方

 障害者の就職件数が9年連続で増加し過去最高になったことを5月末、厚生労働省が発表しました。ことし4月の「法定雇用率」アップも追い風となり、企業就労へのチャンスが一層広がりそうです。今回はこの概要をお知らせすると同時に、ニュースで取り上げられない「盲点」を解説します。

精神障害者の就職、9年間で4倍以上に。

新聞

 発表はハローワークでの職業紹介状況を厚労省が取りまとめたもの。総就職件数は97,814件で、障害種のトップは精神障害で全体の46パーセントを占めていました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000208340.html

 ここでの精神障害者とは精神障害者保健福祉手帳を持つ方を指しています。うつや統合失調症など精神科・心療内科に通う方だけでなく、てんかん、高次脳機能障害、発達障害の方も含まれています。
 精神障害の就職件数も9年連続増加で過去最高(45,064件)を更新。約9,000件に止まっていた平成20年度実績の4倍を超える件数です。4月に施行された改正法で雇用義務が明記されたこともあり就職件数は一層伸び続けそうな勢いです。
 知的障害も右肩上がりで伸び続け、就職件数は20,987件に。知的障害者雇用義務化(平成9年)から20年が経ち、企業側の理解が徐々に深まり門戸が広がってきた結果と言えるでしょう。
 一方で身体障害の就職は26,756件でわずかに減少。過去9年間の推移をみても新規求職登録・就職件数いずれもほぼ横ばいです。

厚労省は「定着無視」?調査発表が触れない「盲点」とは

 毎年この時期、「過去最高」といった見出しが紙面を賑わせ前向きなニュースばかり目にとまりますが、ここでは厚労省発表が触れない「盲点」を取り上げます。

 注目しなければならないのはこの実績が就職「人数」ではなく就職「件数」であることです。97,000件の就職であるものの、97,000「人」の就職を意味している訳ではありません。
 極端な例ではありますが「Aさん」という方が29年度の一年間で5回就職したとします。言い換えると4回も一年間で退職したということ。このようなケースであっても調査上は「5件」の実績となるのです。
 現状、厚労省(ハローワーク)が発表しているもので「就職人数」がわかる実態調査はありません。一年間にどれだけ退職、転職しているのか、どれだけ長く働き続けているのか、実態が一目でわかるデータがないのは残念な限りです。

チャンスの増えた今こそ「働き方」を見直そう。

閲覧

 「就職件数」だけでなく「より長く働き続けること」が大切であると国も捉え方を見直しつつあります。今年4月に始まった障害福祉サービス「就労定着支援事業」もその象徴と言えるでしょう。新事業だけでなく既存の障害者支援の現場においても「より長く安定的に働くためのサポートが最優先」といった認識が一層深まってきていると言えるでしょう。
 雇用の機会が広がった今こそ「より良い働き方」を考える絶好のチャンス。求人数が増え就職件数が伸び続ける今こそ「3年、5年、10年働き続けられる」企業への就職を目指し、様々な角度から企業研究してみてはいかがでしょうか。

  • google plus
  • RSS
  • Twitter
  • Facebook
COPYRIGHT (c) HelloWorld co.,ltd. ALL RIGHTS RESERVED.