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2015.6.7

「障害者Kのつぶや記2」 ⑭不器用と不自由

k

私には2人の兄がおり、2人の兄にそれぞれ子供がいる。
私にとっての、甥が2人、姪が1人。
私には妻も恋人も子供もいないので、この子達の事が可愛くて仕方ない。
と、いっても関西と東京とで離れて暮らしているので、会えるのは、盆と正月くらいだ。
会うたびに、彼らの成長に驚かされる。
一番上の甥は、もう小学校6年生になるという。
この前の正月、リトルリーグで野球をやっているという甥とキャッチボールをしていて、彼の投げた球を取れなかった時は心底凹んだ。そして、しばらくキャッチボールをしていて、甥に手加減されているのを感じた時はもっと凹んだ。

こんな風に甥や姪に会うと、私は自分の子供の頃を思い出す。
思い出してみると、私は左手が人並はずれて「不器用」な子供だった。
音楽の授業で、ピアニカやリコーダーが1曲通して吹けたことは1度もない。
左手の指が何度やっても一本ずつ思ったように動かせないのだ。
あ、と言っても普段の生活では別になんともない。
左手でじゃんけんだって、できる。
ただ、緊張する場面になると、脳からの指令がうまく左手に伝わらないのか、リコーダーの穴を譜面どおりに押さえられないのだ。
音楽の事で更にいえば、右耳の後ろあたりに脳の裂け目がある影響からか…。
「時々音程が取れなくなる」のだ。
普段歌を歌っている時は普通(いや、むしろ上手いくらい)なのに、時々音程が取れくなって極度のオンチになるのだ。
何をそれくらいで…とお叱りを受けるかもしれないが、子供の頃は音楽の時間はそれなりにキズついたりしたものだ。

ちなみに今もパソコンで原稿を書く時は右手のみの「片手打ち」である。
買い物をして、左手で小銭のお釣りを受け取ると、落とす事がたまにある。
何せ、脳の一部が欠けているのだ。このくらいの影響はあって仕方ないのかもしれない。
まぁこれらの全てが、私の脳の一部がない事に由来しているかどうかは、分からないのだが。
私の左手は不器用なだけ、不自由ではない。
今は、だが。


ライター K.S

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