ハローワールド

「障害者Kのつぶや記2」 ⑱人に説明するって難しい

2015.6.16

コラム

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この連載中、何度となく、私は「脳がない」と言うコトを書いてきました。
今更ですが「脳がない」と言っても、そんなにびっくりするほどないわけでもないんです。
いや…CTで見たら、素人目でもないのが分かるくらいないんですけどね…。
と、いう様な感じで私の脳がどれくらいないのか、その度合いを説明するのは、けっこう難しいのです。
「お風呂のタイルの溝の部分くらい」と言うと…。
ライターの職業病である「ちょっと盛って話している」位ないのです。
CTの画像を持ち歩いて「これ位ないんです」と言いたい位です。
う~ん、人に説明するのって難しい。

「脳がない」コトによってどんな影響が出るのかというのも、正直、分からないのです。
私が「あ…、ちょっと頭痛がする」とか、「今ちょっと立ちくらみした」とか言うと私が脳がないという事を知っている人たちは、びっくりして心配してくれます。
でも、当人的にはそんなに心配もしてなくて、これくらいの頭痛とか立ちくらみって「人間誰しもあるんじゃね?」と自分でも思うのです。
決して、我慢強いとか、辛抱強いとかそういうわけでもなく。
専門家のお医者さんに聞いたら「あ、それは脳がないのとは恐らく関係ないですよ」と、説明されるかもしれません。
そして、そういう説明を聞いても「なーんだ、そうか」と安心出来るのかというと、実はそうでもないのです。う~ん、人の説明をどう受け取っていいのかも、なんだか難しい。

私の脳の奇形である、裂脳症。
ほとんどの方はこの「裂脳症」という脳の奇形を知りません。
「知らない人に、自分が知っている事を説明する」というのは、思ったより難しい事ではないのです。(相手は先入観が何もありませんので)
ただ、「名前だけは知っている」という事柄を改めて人に説明する。というのは、実はかなり難しいなぁと、時々感じます。(相手は先入観などをもっていますので)
私の場合は、「裂脳症」よりも持病である「てんかん」を説明することの方が難しいのです。
「てんかん」の名前を聞いた事がある…という人は往々にして間違ったイメージをもっていたりしますので。
う~ん、そのイメージを改めつつ…説明するのって、なんだか難しい。

ライター K.S

ハローワールド編集部

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