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福祉施設の利用にかかる食費・光熱水費負担が軽くなる「補足給付」のしくみ

2015.5.18

法律

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入所サービス、通所サービスを利用している障害者は、収入に応じて、施設利用にかかる食費・光熱水費などの実費負担を軽くしてもらうことができます。この制度を補足給付といい、食費・光熱水費の負担軽減のほかに、グループホームの家賃補助を受けることができます

まずは、食費・光熱水費の補足給付について説明しましょう。食費・光熱水費の負担軽減の金額は、以下の3つに区分されています。
1.20歳以上の入所者
2.20歳未満の入所者
3.通所施設の利用者

低所得または一般1(収入が概ね600万円以下の世帯)の通所者の場合は、かかった食材料費分が実費負担となります。実際にかかる金額のおよそ3分の1の負担となり、月に22日利用する場合で約5,100円程度と想定されています。しかし、施設によって金額が異なるため、利用する施設への確認が必要です。

入所者は、食費・光熱水費の両方が実費負担となります。食費・光熱費は、月額53,500円を限度として施設ごとに金額を設定します。所得や年齢によって補足給付の金額が異なりますが、ここでは「20歳以上」で「年金月額が83,000円の施設入所者」の場合を例に挙げて説明しましょう。補足給付は、下記の計算式により求めることができます。

・負担限度額(月額)=(障害基礎年金収入66,667円-その他生活費)+(控除後認定収入額-66,667円)×50%
・補足給付額(月額)=53,500円-負担限度額(月額)
・補足給付額(日額)=補足給付額(月額)÷30.4(小数点以下切り上げ)

世帯区分が低所得の場合、「その他生活費」として手元に25,000円が残るように、減免額が調整されます。これを計算式に当てはめると、以下のようになります。

・負担限度額(月額)=(障害基礎年金収入66,667円-その他の生活費25,000円)+(控除後認定収入額83,000円-66,667円)×50%=49,834円
・補足給付額(月額)=53,500円-負担限度額49,834円=3,666円
・補足給付額(日額)=121円

この場合、食費・光熱水費のうち入所者が負担する金額は49,834円であり、手元には33,166円残ることになります。

もう1つの補足給付は、グループホームの利用者(生活保護または低所得の世帯)が負担する家賃への補助です。金額の上限は、利用者1人当たり月額1万円としています。

補足給付の申請には、本人の収入額が分かるもの(年金証書や振込通知書など)と、必要経費の額が分かるもの(市町村の課税・非課税証明書)を添付する必要があります。この申請は原則として、負担上限月額の認定とあわせて行います。なお、支給決定時に20歳未満の入所者については、地域で子どもを養育するために通常要する程度の負担となるように、補足給付が支給されます。

日下部敦子

日下部敦子

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