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2016.3.12

障がいのある僕が作業療法士になった~後編~

ご自身の経験から精神科に関わる仕事をしたかったにも関わらず、高橋さんがやりがいを感じたのは身体の作業療法士でした。同じ作業療法士でも、その人それぞれの適性によって向いている領域が違うと言えそうです。

記事5-1

一度は国家試験に落ちるも、協力し合える友人達が出来た

身体回復期の作業療法士を新たに目指した高橋さん。ですがそれからの道のりも平坦ではありませんでした。
「国家試験に1度は落ち、内定を貰っていた病院は(内定)取り消しになりました。…それからケアワーカーのアルバイトをしながら勉強を続けました。そこでも、人をお世話する大変さと連携の必要性、現場の大変さが改めてわかった気がします。この経験を活かし、僕を雇ってくれた病院に恩返ししたい。その気持ちを忘れずに国家試験に望み合格し、晴れてその病院の作業療法士として採用されました」

――― 失敗が経験になったという例だと察するのですが、ご自身でもそうですか?
「むしろ、落ちてよかったのかもしれません」
――― 一年間、浪人生活を支えた大きなものは何ですか?
「1年間支えてくれたのは、同じ浪人した同期達でした。お互いに出来ないところをカバーして教え合う。本当の意味での友人を得られたと思います」

記事5-2

作業療法士として2年間。…大事だと思うこと

――― お互い協力しながら頑張ろうという気持ちが目標達成に繋がったのですね。…では実際に正規雇用となって2年間、振り返って如何ですか。
「大変、の一言につきますね。やはり理想と現実の狭間で葛藤していました。慣れてくるまでが大変で浮足立って、評価もまともに出来なかった1年目。でも2年目になって自覚が芽生えやっと患者さんと向き合えるようになってきました」
――― 作業療法士になってから、一番辛かった事や反対に嬉しかった事があれば教えてください。
「辛かったのは…脳の人がこれだけリハビリをやって(退院して)も、また肺炎で戻ってきて、やって来た病院で息を引き取るのは辛いですね。反対に嬉しいのはやはり患者様の笑顔と家族の方からの感謝の言葉ですね」
――― 作業療法士にとって一番必要な事は何だと考えますか?
「必要なのは、自分のエゴを捨てること。難しいと思いますがやはり皆の意見を尊重し、曇りなき目で患者様を見ることですかね。先入観があるとどうしても、その人がそうとしか見えなくなってしまうので」
――― 一種の固定観念を捨てるというか。柔軟な見方が必要になってくるのですか?
「そうですね。固定観念を捨てて柔軟かつ、患者様と向き合えるような心構えが必要だと思います」

記事5-3

これから、作業療法士を目指す人達へメッセージ

小さいころからの様々な経験や苦楽を乗り越えて、今春作業療法士として3年目を迎える高橋さん。これから作業療法士を目指す人々にメッセージを贈って貰いました。

受験する学生さんに対しては「基礎はしっかりとやり、自分が何になりたいのか時間があれば目を自分に向けてみること。受験の時は本番に緊張はつきもの。でも勉強したことは嘘はつかないので、信じてテストを受けてください」とのこと。

――― これから作業療法士を目指す後輩の方にも(一言)お願いします。
「現場は理想とかけ離れているでしょう。でもアナタを必要としている人たちは沢山います。病院によっては人員不足で患者さんとの時間がなかなか持てない事もあるでしょう。
でも、向き合ってあげてください」
(終)

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