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2021/02/24

【久喜】セミナーの内容をご紹介します ~障害者雇用とはどういうもの?~

こんにちは、就労移行支援事業所のハローワールド久喜です!

ハローワールド久喜では、「就労移行支援を利用していないけれど、働くことについて悩んでいる方(+そのご家族)」を対象に、不定期でセミナーを行っています。

今回の記事では、2月3日に行われたセミナーの内容をご紹介します。
テーマは「障害者雇用とはどういうもの?」

皆さんは障害者雇用と聞くと、どんな仕事をイメージしますか?
簡単な仕事のイメージでしょうか?それとも作業所のようなイメージでしょうか?
福祉事業所が行っているコミュニティカフェやパン屋さんなどをイメージする方もいらっしゃるかもしれません。

これらのイメージはもちろん誤りではないですが、障害者雇用の仕事はそれだけではありません。障害者雇用の制度や、障害のある方が働く場所・仕事内容などは、社会の動きに合わせて変化しています。

この記事では、そんな障害者雇用の制度や実際の働き方についてご紹介します。「障害者雇用で働くことを検討しているけど、どんな働き方ができるのかイメージできない…」という方の参考になれば幸いです。

障害者雇用とは

障害者雇用とは、障害のある人が持っている能力を生かし、働いて自立した生活を送れるよう、企業や自治体が特別な枠を設けて行う雇用のことです。

障害のある方を企業が雇用する義務については「障害者雇用促進法」で定められています。この法律には、他にもこのようなことが記載されています。

  • ・法定雇用率 …「従業員のうち何%かは障害のある方を雇用すること」という数値が決まっています。5年に一度見直されており、見直しのたびに少しずつ法定雇用率は上がってきています。2021年4月から、企業では従業員の2.3%、国・地方公共団体では2.6%に引き上げられる予定です。
  • ・合理的配慮 …企業は障害のある社員に対し、募集や採用の時点から「合理的配慮」を行うことが求められます。合理的配慮とは、障害のある方が仕事をする上で障壁になる要素を取り除くような配慮のことです。障害のある方本人から配慮をしてほしいことを伝え、会社側にとって負担になりすぎない対応を双方で話し合って合意することが必要とされます。
  • ・差別の禁止 …仕事の募集や、就職後の対応において、障害を理由に不当な差別を行うことは禁止されています。
  • ・特例子会社制度 …従業員の多い会社では、障害者雇用で働く方も多いため、そういった社員を集めた子会社を作ることがあります。その場合、一定の要件を満たせば、特例としてその子会社に雇用されている社員を親会社に雇用されているものとみなして、障害者雇用率を算定することができます。一般企業の障害者雇用枠よりもさらにサポート体制が充実していることが多いことから、障害者の積極雇用を行いたい企業だけでなく、障害のある人にとってもメリットがある制度です。

障害者雇用の実際

ここからは、障害のある方の実際の働き方について紹介します。

よくある職種

募集が多いのは、次の3つの職種です。

  1. 事務(経理などの補助、PC入力作業、書類の電子化作業など)
  2. 軽作業(郵便物の回収・配布、備品補充、封筒への封入作業など)
  3. 清掃(ビルや施設の清掃、制服などのクリーニング、飲食店などの洗い場)

これらの職種は、人と接することやイレギュラーな対応が少ないことから、希望する職種としても人気があります。
営業や接客などの仕事は、募集・希望ともにあまり多くありません。

雇用形態

障害のある方の中には、体力などの関係ではじめからフルタイムでの仕事が難しい方も少なくありません。

そういった方々が無理なく働けるよう、最初は短期間のパートやアルバイトで入社し、継続して働いたのちに希望に応じて契約社員や正社員に転換…といった働き方が多くの企業で取り入れられています。

パート・アルバイトとして短時間から働くことは、無理のない範囲で仕事ができる、ゆっくり職場に馴染めるといったメリットがある一方、期間の定めがある、給与や福利厚生など正社員と同じ待遇が受けられない部分があるというデメリットもあるため、「自分がどんな働き方をしたいか」をしっかり考えた上で雇用形態を選ぶことが大切です。

就職活動

求人の探し方は、一般求人と大きな違いはありません。今では障害者雇用に積極的な企業の数も増え、障害者雇用専門の求人検索サイトなどもあります。

就職活動についても大まかな流れは一般雇用と同じですが、大きく異なるのは「企業実習」が選考プロセスに含まれている場合があることです。正式な採用の前に1週間ほどその企業で働き、業務内容や職場の雰囲気がその人に合っているかどうかを判断するのが、企業実習の目的です。

また、就労移行支援事業所などの支援機関を利用している場合は、面接に支援員が同席することもあります。

企業の姿勢

近年、企業の障害者雇用に対する考え方は変わってきています。これまでは「福祉的な視点・企業の責任」として採用を行ってきた企業が多かったのに対し、近年は障害者雇用で入社した社員を「企業の戦力」と捉える企業が増えてきています。

例えば、チームリーダーを任せたり、業務の担当替えを行い複数の業務に柔軟に対応できる力を育成するなど…。障害者雇用=簡単な仕事やルーチンワークという考え方はだんだんと古くなりつつあるのかもしれません。

おわりに

障害者雇用は、障害への理解や社会情勢に合わせて年々変化し続ける発展途上の制度です。障害への理解が進み、障害者雇用を利用する方がどんどん増えている一方で、まだまだ課題も沢山あります。たとえば、合理的配慮の義務化(2016年に制定)や精神障害者の雇用の義務化(2018年に制定)などは、まだ出来たばかりの制度。「どう対応したらわからない」と戸惑う企業も少なくありません。

今後障害者雇用で働くことを検討している方は、これからも様々な変化が起こる可能性を踏まえておくと良いかもしれません。

また、障害があっても、障害者雇用で働くか、一般雇用で働くか選ぶのは本人の自由です。障害があるから障害者雇用でなくてはいけない、企業側に障害について伝えなければいけないということはありません。いわゆる「クローズド」で働くこともできます。
職場環境、周りの人たちの配慮、給与などの待遇……色々な面からメリット・デメリットを整理して、ご自身に一番合った形の働き方を選んでいただければと思います。

「どんな働き方が自分に合っているのかがわからない…」「障害者雇用で働きたいけど、一人で就職活動ができるか不安」などの悩みがある方、障害者雇用についてもっと詳しく知りたい方は、是非ハローワールドに問い合わせてみてください。
ご質問だけでも大歓迎ですので、お気軽に以下のフォームからお問合せください。

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