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2021/01/21

【ハローワールドのプログラム紹介】ネガティブ思考は悪くない?様々なものの考え方を身につける「認知トレーニング」とは

こんにちは、就労移行支援事業所ハローワールドです。

就労移行支援に通おうかどうか迷っている人の中には、「本当に通えば心身の安定に繋がるの?」「就労移行支援に通えば、何をしてもらえるの?」という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

そんな疑問にお答えすべく、今回から「ハローワールドのプログラム紹介」を始めます!
実際に事業所で利用されている様々なトレーニング方法について説明していきます。

第1回となる今回は、「認知トレーニング」について紹介します。

認知トレーニングとは?

自分の認知(ものごとの捉え方や考え方)に焦点を当て、自分を苦しい気分にさせる認知から抜け出すトレーニングです。

同じ出来事でも、その人がどんな風にその出来事を捉えるかによって、良し悪しが変わってきます。

例えば、テストで70点を取ったとき。
「7割も取れるなんて上出来だ!」と思う人にとっては嬉しい出来事になりますが、「3割も間違ってしまった」と考える人にとっては、残念な出来事に感じられるでしょう。

ネガティブな認知が行きすぎると、不安や後悔などの負の感情に苛まれ、苦しくなってしまいます。
友達からの連絡が遅れると、「この人は私のことを嫌っているのではないか」と思ってしまったり、職場で小さなミスをした時に「自分はなんて無能なんだろう」と落ち込んでしまったり。
うつ病など、メンタルの不調に陥っている人は、こうしたネガティブな認知を抱きやすい傾向にあります。そしてそれが原因で更に落ち込みが強くなり、更なるネガティブ思考に繋がる…という負のスパイラルに陥りがちです。

こうした「自分を苦しめる」ものの考え方に気付き、脱却するため、認知トレーニングを行っていきます。

注※認知トレーニングは必ずしも「ネガティブな思考をポジティブにする」というだけではなく、「様々な考え方があり、どれも間違っていない」「自分とは正反対のものの見え方をしている人もいる」ことを学ぶ機会でもあります。

こんな人におすすめ

認知トレーニングは、こんな考え方をしてしまいがちな人に特にお勧めしています。

  • ・完璧でなければ全否定してしまう。
  • ・出来たことより出来なかったことに着目してしまいがち。
  • ・自分の失敗も他人の失敗も許せない。
  • ・なんでも自分のせいと考えてしまい、常に罪悪感がある。
  • ・嫌なことが起こると「いつもそう」と考えすべてを否定してしまう。

認知トレーニングの実践方法

ハローワールドで行っている認知トレーニングの簡単な流れについてご紹介します。

ステップ1:認知の仕組みを知る

その人がどんな風にその出来事を捉えるかによって、同じ出来事でも感じ方が変わることを実例を通じて学び、「出来事は変えられないが、自分の認知を変えることによって、気持ち(気分や感情)が変わる」ということに気付いてもらいます。

ステップ2:自分の思考に気付く

つらい気持ちや嫌な気分を感じたとき、「その時自分がどんな考え方をしていたか」を明確にします。

無意識のうちに頭の中によぎる考えを見つけるのは、最初のうちは少し難しいと感じる人もいます。そのためワークの中で、「思考」と「その時の感情」をセットで記録することを何度も繰り返します。

ステップ3:「考え方のクセ」を見つける

ステップ2で明らかになった自分の思考の中に、自分を苦しめる「考え方のクセ」がないかを探ります。
例えば、「完璧でなければ0点と同じだ」と考えてしまったり、自分に関係ない出来事を見て「自分のせいだ」と思ってしまったりしていないか。

一般的に陥りやすいとされている「考え方のクセ」と照らし合わせながら、自分の「考え方のクセ」が何かを見つけていきます。

陥りやすい「考え方のクセ」について(外部サイトに遷移します)

ステップ4:違う見方で出来事を捉え直す

今の自分の考え方は「クセ」がついていると自覚したうえで、「他にどんな考え方ができるだろうか?」ということについて考えていきます。
自分一人だと考えが凝り固まってしまう場合があるので、グループワークなどを通じて積極的に様々な考え方を取り入れるようにします。

違う考え方をすると、少しずつではありますが心が楽になっていくのを感じることができるのではないでしょうか。
これを繰り返し練習することで、どんな出来事が起こっても、過度に落ち込んだり不安になったりすることのない心を育てていきます。

受講した利用者さんの声

認知トレーニングを受けた利用者さんからは、こんな感想を述べられています。

「自分のネガティブな考え方を意識でき、それを否定しなくて良いこともわかった。最初の頃は頭が固くなかなか別の考え方はできなかったが、他の人の見方を知り学んだ内容をワークで理解するにつれ、だんだんと多角的な捉え方ができるようになってきた。今は頭が柔らかくなったように感じ、そうなれたことが嬉しい。」

多角的な考え方を身につけるためには、繰り返し練習することが重要です。
また、自分以外の人の考え方を取り入れることも、新しい認知を得るヒントになります。

ハローワールドでは、複数回の認知トレーニングを行い、その度にグループワークの時間を設けています。
またそれ以外にも、支援員とのコミュニケーション中にネガティブな認知が現れた際には、それに気付いた支援員からフィードバックが行われます。
このように「ネガティブな認知に気付く」「ものの捉え方を改める」というステップを何度も繰り返すことができるため、一人で行うよりも高いトレーニングの効果が期待できます。

おわりに

今回は、「認知トレーニング」についての紹介でした。

残念な出来事が起こるとつい自分のせいにしてしまう、完璧でない自分が許せない…などの考え方に陥ってしまった場合は、この「認知」というものの存在を思い出してみてください。

「認知トレーニングをやってみたいけど、一人でうまくできる自信がない…」という方は、ハローワールドで一緒に認知トレーニングについて学んでみませんか?
経験豊富な支援員のサポートを受けながら、自分の考え方と向き合っていきましょう。

ハローワールドでは、折れないしなやかなこころを育てたり、社会に出るにあたって必要な能力を身につけたりするためのトレーニングを多数行っています。
今回紹介した認知トレーニングをはじめとする各種プログラムが気になる方は、是非一度お問い合わせください。

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